一般的な中小企業に勤める人の多くは現状に何かしらの不満を抱えています。
それは安い給料で働かされていること、上司や同僚との関係が良好でない、サービス残業の強制により会社の拘束が長時間に及ぶ、休みの日も仕事の電話が掛かってきてプライベートが充実しないなど多様にあるでしょう。
今日は「石の上にも三年」などという根拠のない根性論は捨てて、現実的にスムーズな転職をするために、会社を辞める前にやるべきことを5つご紹介したいと思います。
あなたの一度しかない人生を無駄にしないために、現状から明るい未来に繋げる記事をまとめました。
1.次はどんな仕事をするか決める
既婚者であれば家庭の維持のために、あまりリスクのない転職をすると思われがちですが、実は既婚者・単身者ともに会社を勢いで辞めてしまい次の仕事がないために、会社を辞めた途端に経済的な問題にぶつかることが多々あります。
論理的に考えれば無謀な退職と思われがちですが「ブラック企業」に勤めていると「次の仕事を探す時間がない」という問題はリアルに存在します。
その問題を事前に解決するためには、あらかじめ転職する業界や面接を受けようと思っている会社をピックアップすることです。
私は転職するたびに、次の仕事を探さずに退職してはその度に経済的に困窮してきました。
このような経験から、せめて次にチャレンジする業界くらいは決めてから退職することを強くオススメします。
ピックアップ程度であれば帰宅後や昼休みにスマホで調べることができます。
そして退職日が決まったら一気に面接の応募をしましょう。
ここでポイントです。
もし狙っていた会社の求人期間が過ぎていたとしても気にする事はありません。
「以前、求人を見たのですがまだ応募はされていますか?」と連絡しましょう。
中には求人誌の掲載期間が過ぎていても、企業自体は応募を続けている会社もあります。
なので事前にピックアップをするときは「会社名」「住所」「担当者」「連絡先」の4点はしっかりとメモをとっておきましょう。必ず役に立ちます!
2.転職後に給料がもらえるまでの期間と貯金の把握
転職をしたとしてもすぐには給料はもらえません。
大抵は転職後30日~45日くらいは自分の蓄えで生活をする必要があります。
「失業保険」「退職金」などを貰えるのであればいいのですが、失業保険には待機期間や退職金制度のない会社(退職金をもらえない会社)などの落とし穴があります。
それらを細かく精査するよりも、実際に会社を辞めた後自分が無職の状態でどのくらいの期間生活に困らない蓄えがあるのかをしっかりと把握しましょう。
また、会社を辞めたからといってすぐに次の会社が見つかるとは限りません。
私のオススメは3ヶ月間くらいの蓄えを最低限貯めることです。
どんな仕事でもいいから今の会社を辞めたい!
などと思っていても最終的にお金がなければ生活は今以上に苦しくなります。
今の生活費を今一度確認して、今のうちから貯金をするようにしましょう。
3.再就職?それとも起業?
今はある程度のスキルを持っているだけでフリーランスとして生きることができます。
あなたが退職した後の選択肢は昔に比べ増えてきています。
給料の高い会社へ転職するのか、今までの経験とスキルをもとに起業・フリーランスデビューするのかをしっかりと見極めましょう。
一つだけ言っておくと安易な考えでフリーランスを始めると必ず痛い目にあいます。
それは肉体的にではなく精神的にやられます。
なぜなら、会社という温室でヌクヌクと生きてきたい人が、いきなり極寒の地に足を踏み入れるのですから未経験なことや今までとは違った視点で仕事をする必要があるからです。
それに耐えられればいいのですが大半の人は途中でギブアップします。
会社のすでにあるう仕組みの中で働くのと、何もないところからお金を生み出すのは雲泥の差です。
なので起業が頭の中をよぎったら、それと同時に覚悟も必要になります。
成功すればいいのですが、失敗したら奈落の底に一気に落ちてしまいますよ。
4.気持ちを整える十分な時間を作る
転職を考えたらすぐに行動をせずに、まずは「なぜ転職をするのか?」「転職をすることで今よりもいい環境で生活ができるのか?」「将来、自分はどのようになりたいのか?」などを考えましょう。
今勤めている会社を辞めたいという理由を一度冷静になって考えて行動することで、自分の行動に後悔をしなくなります。
そのためには在職中に自分の気持ちを整える行動をとりましょう。
しっかりと将来のビジョンを見据えることができた時が退職願を出すタイミングです。
一時的な感情で会社を辞めてしまうようなことだけは避けたほうが身のためです。
youtubeを見ている時間やSNSに投稿している時間のほんの一部を割いて「気持ちを整える時間」を確保しましょう。
5.周囲の身辺整理
周辺の身辺整理とは、溜まっている仕事の処理や、同僚との関係性の整理のことを指します。
自分が会社を辞めた途端、同僚に負担をかける事は心苦しい事です。
そして、その先に今までお世話になってお客様がいるのであればなおさらです。
自分の仕事の責任を投げ出す事はぜずに、しっかりとやるべきことをやった後に退職をしましょう。
そうしないと会社を辞めた時点で同僚との関係は終わってしまいます。
また、いい加減な仕事の辞め方をしてしまうと、その後に会社に不利益が生じた場合、あなた自身が責任を負う羽目になることがあります。
会社の不利益はお金にするとかなりの高額になる場合もあります。
会社を辞めて新しい生活を始めても、問題のある辞め方をしたがために経済的な八方塞がりにならないように気をつけましょう。
大人なのですから退職日まではしっかりと自分の責任を全うしましょう。