この記事に目をご覧になっている方は会社の役員や経営者、もしくは人事に関わるお仕事を担当されている方だと思います。
人を雇うことは経費も時間も費やしていることを十分に理解をされていると思います。
この経費と時間をもっとも有効に活用すること=会社にとって有益な人材を採用することにあります。
今日はその採用について担当者の方々に少しでも参考にしていただけたらと思い記事を書くことにしました。
あなたは今まで何人を面接し採用・不採用の判断をしてきましたか?
それは数え切れないほどの人を判断してきたと思います。
しかし、その判断は常に正しいものだったでしょうか?
もし、判断を誤った経験があり今後その判断の精度を高めていくことを望まれるのでしたら今回の記事はとても有益なものになると私は信じています。
目次
雇うべき人の特徴
1,優れた特技がある人
この優れた特技とは御社の仕事と関係がなくてもいいのです。
それはその人が何かに取り組んだ時にみせる成果に直結しているからです。
特技がある人はその分野で何かしらの実績を残す傾向があり、スポーツでは全国大会に出場したことがあったり、文学的なことであれば何かしらの受賞歴を持っていたりします。
またはデザイン特技な人は雑誌の取り上げられてことがあったりと様々な特技を持っている人は多いのです。
しかし、そういった人に対して決していってはいけない言葉があります。
「なんでその特技を活かした会社を選ばなかったのですか?」この質問は正直、愚問です。
なぜなら、その特技を活かして仕事をしようと思っていたらこの場にはいないということを本人が一番知っているからです。
そして特技は特技と割り切った判断をしてあなたの会社に面接に来たのですから、言葉を交わさずに理解してあげたほうが賢明かと思います。
言い換えれば理想と現実の判断ができる人という認識をしたほうがいいかもしれません。
そういった人は任された仕事を実直に取り組み、自分で工夫をするといった素質を備えている場合があるからです。
2,親や兄弟との関係が良好な人
会社とは同じ目的を持った人たちが集まる場所です。
そこにはそれぞれ異なった経験をした人が集まります。
そうなると第一に必要となる能力は「コミュニーケーション能力」です。
このコミュニーケーション能力の基盤となっているのは「家族との関係性」だと私は思っています。
家族との関係が良好な人は比較的、他人とのコミュニケーションもうまくとれる傾向があり、その関係性も争いごとや揉め事を起こさない人が多いと経験上感じています。
面接時にも単純に「ご家族とは仲が良いですか?」と聞くだけでいいです。
しかし注目する点はその質問に答える時に相手が目をそらしたり、返答までに時間がかかったときは嘘をついていたり、家族との関係性に不安がある場合があるので要注意です。
心理学者ではないのでそこまで大袈裟に観察する必要はないのですが中には嘘をつく人もいますので気をつけてください。
3,いくつかの職種を経験した人
日本では転職回数が多いと印象は良くない傾向になるようですが、転職の内容を見てから判断することをお勧めします。
なぜなら人は会社のために働くのではなく自分のために働くのが本音だからです。
例えば飲食店と食品製造業に勤めたことのある人が全然関係ない医療機器の販売メーカーに営業職として面接に来たとします。
その時面接官は「業界経験者ではない=即戦力にならない」ことを理由に初めから不採用と決めつけて面接をする人もいます。
でも、実はその人は明確な目的があって将来自分のお店を持つために飲食店と食品の製造業という業種を経験し今後必要となる営業力というものを培うために面接に来たかもしれません。
実は会社の求めている「即戦力」とは経験者だから良いのではなく、目的を明確に持った人の方が「即戦力」になる可能性が高いのです。
なぜならそういった人は自分で考えて行動するといった自己成長性に長けているからです。
あとは採用後の教育次第でダイヤになるか原石のままで終わるかの違いです。
4,自然な応対ができる人
人は他人によく見られようとします、それは見た目だけではなく発する言葉でも表現しようとします。
しかし、普段から挨拶や礼儀作法を心得ている人は自然な声や言葉で応対とします。
面接官からの質問や話を聞いている時の姿勢など相対している時間全てがそれに当てはまります。
こういった人は状況に応じた対応ができる経験やスキルを持っているため場に馴染みやすく職場での人間関係を円滑におこなえる人に多い傾向があります。
実際に採用された後に仕事を覚えるスピードや仕事に取り組む姿勢など会社にとって有益な人材だと私は思います。
5,スキルアップに繋がる趣味を持っている人
私の会社の従業員はそれぞれ自分のスキルアップに繋がる趣味を持っています。
たとえば映画鑑賞です。
ありきたりな趣味のようですが、彼はただの映画鑑賞ではなくその映画のカット割りや出てくるアイテムのラベルデザインなどを自身のデザインや動画制作の趣味に活かすために観ているといっていました。
その趣味を見つけてから3年が経ちましたが彼の持っている動画制作能力はプロが作ったような動画を作れるようになっていました。
他の社員は家庭菜園です。
彼も自分で作った農作物を加工してインターネットでテスト販売をしています。
ゆくゆくは実家の農業を継ぐ時に活かそうとしているとのことです。
こういった社員は趣味に没頭するように仕事にも実直に勤めてくれています。
こういった人を見つけるためには「趣味」と「なぜその趣味を始めたか」を聞いてみてください。
目的意識の高い人は趣味の意識も高い傾向がありますので。
雇ってはいけない人
1,今まで何も挑戦をしたことがない人
絶対に雇ってはいけない人の一つに「挑戦をしたことがない人」があります。
これは致命的で仮に採用しても人から言われたことしかできない傾向があります。
それは今まで自分で考えて行動をしたことがない人で心の中では「何かしないと」とは思っていても行動する術を知らない人が多いからです。
また、こういった人がグループを作ってしまうと今まで頑張ってきた人までも汚染してしまうこともあります。
そうなってしまってからの対応では遅過ぎます。
だから「何も挑戦をしたことがない人」は採用しないようにしています。
2,不自然な応対をする人
ビジネスをする上でのタブーはいくつかあります。
その中で一番のタブーはなんだと思いますか?
私は「嘘をつくこと」だと思っています。
この嘘をつく人の特徴として応対が不自然な人が挙げられます。
来社した時からの動向や面接を待っている時の所作など言葉では計り取れない部分も見るようにしています。
そういう人、全ての人が「嘘をつく」とは言いませんが人を見極めるための指標として私は気をつけるようにしています。
また質問に対しての回答の仕方や回答までかかる時間なども見るようにしています。
なぜここまで神経質になるかというと一人の行動が会社全体の雰囲気や顧客に対してのイメージに密接に関係していることを知っているからです。
今まで頑張っている従業員の努力に報いるためにはこのくらいは必要ではないかと私は思います。
3,興味の範囲が狭い人
興味を持つことは自己成長の必要なことの一つだと私は考えています。
この興味を持つことの範囲が狭い人は職場環境上良くはないです。
他の従業員とのコミュニケーションや顧客との折衝時にそれが顕著に現れます。
そうなると社内外かいらのクレームの嵐がやってきて本来の自分の業務に支障が出たこともあります。
本人に聞いてみると「関心がない」「興味がない」といった返答が返ってきてびっくりした経験もあります。
私は何より職場の環境や人間関係に注意をするタイプなのでこういった人はなるべく始めの段階から排除するようにしています。
4,前職を批判的に捉えている人
面接時に前職の退職理由を聞く面接官は多いと思います。
そして中には「会社の人間関係」や「給与について」の不満を言う人がいます。
それだけであればまだ前職の会社にも問題があったのかとは思うのですが、
前職の会社の経営方針などの自分が踏み込んだことのないことやリスクを負ったことのない内容で退職をしたと言う人もいます。
私は前職に不満を持ったことを理由で退職した人は採用をしないようにしています。
なぜならそう言う人は私の会社を辞める時も自己中心的な批判をしながら去る傾向にあるからです。
正直、社内の雰囲気は最悪になります。
本来やるべきことが曇ってしまい良いことはないので私はそう言う人を面接するときは注意して退職理由についての回答を聞くようにしています。
5,有能なフリをする人
お恥ずかしい話ですが実は私は過去こういうタイプでした。
自分はこれができる、会社に利益をもたらすことができるといって入社したことがあります。
嘘をついたのではなく本当に自分はできると思ったからです。
しかし、結果は良いものではなかったです。そして私は面接する側になって私のような人は結構いることに気がつきました。
その人が言っている人が本当かどうかを確かめるために成果がわかるものを準備してもらったこともあります。
本当に有能な人は自分の実績を証明できるものを持っていますし、持っていない人は理想の自分を語っている可能性があるからです。
もしあなたの前に有能そうな人があわられたときはそれがわかるものを提示してもらったほうがいいかと思います。
そしてそういう人の大半が嘘をつくつもりもない、ただ自分の能力を信じている人だということをお忘れなく接してください。
もしかしたら本当に素晴らしいポテンシャルを持った人かもしれないので。
番外編
私が解雇した人の特徴
私が唯一解雇するタイプは「自分は何もしないのに挑戦した人を批判をする人」です。
何も挑戦したことのない人が他者の挑戦したことに対して批判することは社会人としてではなく人として決してしてはいけないことの一つです。
これは私が思うに「敬意」という言葉の意味を理解できない人は有害でしかありません。そしてこういう人は
問題解決の代替案を提示できない人
インターネットの情報を自分の経験と誤認識する人
正論を上から目線で語る人
正論は誰でも知っていることで何も成果のない人がそれを語っても周りには理解できない言葉なのです。
その正論を語れるのは自身で挑戦し成果を出した人だから意味のある言葉に変わるのです。
簡単にいうと人の批判は誰でもできる、挑戦した人を無条件で讃えることのできる人が正しい思考の持ち主です。
それに外れる人は良い結果を残すことができないと思っていますので解雇します。
なぜなら頑張った人や真剣に挑戦をした人が称えられる環境こそが成長していく企業には必要だと私は思います。
たとえ失敗をしたとしても成功するまで頑張ればいいだけのことです。
ここまでの記事で賛否両論あるかとは思いますが、あくまで私の経験や認識においての個人的な見解ということでご勘弁ください。
そして最後までご覧いただきありがとうございます。