あなたは自分の子供にどんな人生を送ってもらいたいですか?
誰とも争わずに平穏に人並みの生活をしてもらいたい。
人生は短い、だからどんな時でも情熱を持って生き抜いて欲しい。
公務員になって安定した生活をしてもらいたい。家庭によってその考えは異なるでしょう。
そして、家庭の原点となる親であるあなたたちの考え方ひとつで子供の未来が良くも悪くもなるのです。
そして、安定をゴールにした子育てや普通の生き方を望んでいる親が無意識に子供に危険な考え方を教えている場面が実はあります。
今日はこれからの時代に大切な我が子が幸せな人生を送るために、親である私たちが持ってはいけない危険な考えをご紹介します。
1.子供の方向性を決めてしまう
子供の適性を見出せるのは親である私たちです。
しかし、その適性の見極めを誤ることで子供の人生を台無しにしてしまうことがあります。
それは、早い段階での子供の方向性を決めてしまうことです。
芸能人や著名人の子供や富裕層の家庭であれば問題はないかもしれませんが、私たち一般の家庭での子育てでは子供の方向性や適性を早い段階で決めてしまうことは可能性の幅を狭めてしまうことに直結します。
最近では2歳から英会話の教室やスイミングなどのスポーツに子供を熱中させようと必死な親がいます。
でも、大事なことは自ら子供が興味を持ち進んでそのことに取り組める環境と選択肢を与えることです。
将来ピアニストになることが確定もしていないのに、やりたくもないピアノ教室に毎週通わせたり、有名大学に通わせたいがために小学校のうちから塾に行かせることは果たして子供のためになるのでしょうか?
おそらく今、そういった環境で子育てをしている親はこの問いかけに疑問を持たないでしょう。
しかし、この親の考え方が子供の将来にどう影響するのかは数十年後の未来にしかわからないことなのです。
2.自分の経験と照らし合わせる
年収300万円の人が自分の基準や価値観で子育てをするとその子供が大人になった時の年収も同じくらいになります。
この原因は親の仕事やお金に対しての価値観をそのまま子供に教え込んでしまうからです。
中には親の教えを反面教師と捉え生き方をもっと良い方向へ切り替えて進み出す人もいますが、それはほんの一握りの人だけです。
そして不思議なことは、子供には不自由は暮らしをして欲しくないと思っている親が、自ら不自由な生き方をするように子供を誘導していることなのです。
重要なことは「あなた(親)の経験の良い部分だけを子供に受け継ぐこと」なのです。
それ以外は子供が自ら人生をアップデートしていけるように選択肢を与え続けることなのです。
なので、自分の経験を照らし合わせた子育てをするときは今から20年後の未来を見据えた生き方を教える必要があります。
3.安定した生き方を第一に追い求める
安定した生き方とはなんですか?
公務員?
有名大学を卒業した後に就職する一流企業ですか?
それは今のこの時代だから言えることであり、この日本安定神話時代も終わりを迎えようとしていることに気がつくべき頃でしょう。
始めに言っておくと、これからの日本には「安定」は存在しなくなります。
そして代わりに「自己責任」という考え方を身につけている人だけが幸せな人生を送ることができるようになります。
毎年、社会保険料が上がり、物価も上昇、消費税も増税されていく中で、個人の所得は減っている日本で「安定」を求めることがどれだけ危険なことなのかを気づきましょう。
時代が「昭和」であれば大卒で上場企業に就職できれば定年まで安泰だし、定年退職後も十分な年金をもらい一生を終えることができたかもしれません。
「令和」の時代にはもうその考えは通用しません。
より創造的な考え方と行動力を持った人しか自分の人生をコントロールできなくなります。
安定を求めるよりも創造性と行動力と表現力を養う教育に力を注いだ方が将来、子供の役に立つことかもしれないですね。
4.無意識に発する否定的な言動
「だめ」「それは違う」「できない」などのマイナスワードを平然と子供に浴びせる親がいます。
些細なことかもしれませんが、この言葉が子供の行動制限や思考の幅に大きな悪影響を与えます。子供に最も必要な思考は「チャレンジ」です。
しかし、このマイナスワードを日常的に言われ続けると子供はチャレンジよりも保身を重視するようになります。
理由は単純です。
それは「怒られたくないから」「否定されたくないから」
チャレンジすることで多くを学び先入観のない子供時代だから創造力を高められるのに、それを親である私たちが日々潰しているのです。
5.人並みの人生を願う
これからの時代、人並みの生き方をすることは、ただ生きているだけでは手に入れることはできません。
周りの人たちと同じような教育をすることは人並み以下の人生しか送れないことと思っても過言ではないでしょう。
もし、人並みの人生を送らせたいのであれば、人一倍の努力と能力を身につけさせなければいけません。
なぜなら、もうそのことに気づいて行動している親がたくさんいるからです。
そうなれば20年後の未来の人並みという基準は今よりも高く設定されるはずです。
だから、人並みの人生を送らせたいのであれば人並み以上の努力が必要なのです。