子供には幸せになってもらいたい、人に恵まれた生き方をしてもらいたいと思う親は多いと思います。
しかし、普段の生活でそれを実践している家庭はどれほどあるでしょうか?
今日は一番身近にいることで気がつかない子供に影響する環境や絶対にしてはいけないことについて記事をまとめてみました。
参考にしていただければ幸いです。
子供にとって最高の環境
1.肯定的な言葉を交わす(コミュニケーションの基本を教える)
あなたは否定的な人の言葉を素直に聞くことができますか?
私だったらできません。
それは大人でも子供でも同じことです。
逆にいつも自分の話を熱心に聞いてくれる人のことはどう思いますか?
恐らくその人はあなたにとって大好きな人の一人かとても重要な存在と思っているはずです。
これは子育てにも言えることなのですが肯定的なコミュニケーションを普段から経験している子供は人の話に耳を傾けることができるようになり、相手の気持ちを一度受け止めてから自分の思っていることを発言したり行動をすることができるようになります。
大人になったあなたなら十分その重要性を実感していると思いますが、社会生活に不可欠なモノの一つに「円滑なコミュニケーションが取れるスキル」というものがあります。
これらは大人になってから身につけることは非常に大変なことであるため、幼少期や小学校低学年くらいの子供のうちに習得することで将来あなたのお子さんが対人関係に病むことを少しでも軽減ができるようになるのです。
これらの環境は親であるあなたが意識しなければと整うことができない環境ではありますが、協調性とオリジナリティの両方を子供に持って欲しいと考えるのであれば実践すべきことではないでしょうか?
2.興味を持ったことはとにかく行動することを勧める(行動が全ての始まりということを伝える)
あなたの子供が大人になる頃には日本はどのように変わっていると思いますか?
私が思うに今以上に「個人の能力」で人生が左右される時代になっていくと考えています。
それはなぜか?
AIなどの技術の進歩と外国人労働者の進出により個人の能力が重要視されてくるからです。
ライバルは日本人だけではなく高いスキルを持つ外国人やプログラムになっていくのです。
そうなった時にあなたの子供がその厳しい社会で自分の人生を幸せに生きていくためには「行動力」と「判断力」が必須になります。
子供が小さい時にはできるできないではなく興味が有るか無いかで自分の行動を決めます。
この時に興味を持ち自発的に行動することを後押しすることで子供は何でもやり始めるでしょう。
この行動力は抑制されると一気にマイナスに働きますが、後押しをすることで興味関心の豊富な人へと成長していきます。
それは情報社会で生きる人が陥る、情報を経験と錯覚することを未然に防ぎ、自分の行動を経験という資産に転換できる能力として身につけることができるのです。
行動ができなくなると周囲の環境に流され何となく生きてしまい、気が付いた時には後悔に取り憑かれてしまいます。
そうならないためにも今のうちから行動力の大切さを体感させることをオススメします。
3.教えることに時間を惜しまない(興味のあることに対してきちんと受け止めてあげる)
あなたは今の仕事は入社した時からトップクラスの成績を出していましたか?
天才でない限りそんなことはないですよね。
研修や先輩から仕事を教えてもらい一つずつ覚えてきたと思います。
何かを覚えるということは意外に時間と根気が必要なことなのです。
これは子供にも言えることです。
箸の持ち方や挨拶の仕方、本の読み方、字の書き方など子供は多くのことを学びます。
時にはあなたに質問をすることもあるでしょう。
そんな時に片手間で相手をしたり、「あとでね」なんて言葉で子供をあしらったりしていませんか?
子供が興味を持ったときが一番成長できる瞬間なのです。
どんなに疲れていても、どんなに忙しくても子供に何かを教える時間は惜しんではいけません。
なぜならあなたは子供のために仕事をしたり家事をしているるのです。
子供のために自分の人生の一部を捧げているのですから、子供にとって良い影響のあることであれば時間は惜しむ理由はないはずです。
4.お金の教養を身をもって伝える
日本人はお金を儲けることを卑しいと考える人がいます。
それは今の時代大きな間違いなのです。
自分の能力を駆使して資産や財産を築くことは悪いことではないのです。
子供が将来貧しくやりたいこともできない人生を送ることを望んでいないなら今から「お金」についての教養を親であるあなたが教えるべきなのです。
はじめのうちは難しいことを教える必要はないのです。
小さな時は「お金の大切さ」「お金の使い方」「お金はどのようにして生まれるのか?」ということだけでもいいと思います。
親がしてはいけないことは子供の前での無駄使い、お金を粗末に扱う行動は絶対にNGです。
それを見た子供はお金を大切なものだと理解しなくなるからです。
子供が大きくなって浪費ぐせや借金にまみれた人生を送ることは誰も望んでいないことなのですから。
子供にとって最悪の環境
1.父親の悪口を聞かせる母親(父親の悪口を聞かされる子供の気持ちよりも自分のストレスを優先させている)
「お父さんは給料が安いからこんな生活しかできない」「うちにはお金がない」などと思われるような言葉を平気で子供に言う親がいます。
無意識に子供を自分と同じ認識にさせて仲間を増やそうと考える親がいます。
母親の一時的な感情とはいえ子供は父親は働かない人、お金を稼ぐ能力がない貧乏な人と一瞬で認識します。
この母親の言動は間違いなく子供を意図的に不幸にします。
なぜなら一番見に身近な人ですら敬意を払えない人間に成長してしまうからです。
敬意を知らない人ほど愚かな人間はいません。
せめてあなたの感情のはけ口に子供を利用することは避けてください。
2.母親を大切にしない父親(尽くして当たり前、自分本位な家庭の役割分担)
「亭主関白」を履き違えた父親は自分の妻を使用人と勘違いしています。
昭和の時代は「ちゃぶ台返し」や「子供の教育は母親の役目」など訳のわからないことが文化みたいに言われてきましたが、それは間違いです。
もし今もそんな考えで奥様に接しているのであればいますぐやめることです。
なぜなら、それを見て成長したあなたの子供はあなたの想像を超えるくらい女性をモノとして扱うようになる可能性があるからです。
悪い環境で育てば想像以上に悪い思考を体現するようになります。
夫や父親としての威厳を保ちたいのであれば、望まれている以上の経済力とそれに見合った人格を持つ父親になるしかありません。
3.喧嘩を子供に見せる両親(場をわきまえず感情を表にだす)
夫婦喧嘩が絶えない家庭で育った子供はどんな子供になると思いますか?
感情のコントロールができなくなったり、人を見下す大人になったり、暴力的であったりと不幸でしかありません。
そしてそれを周囲のせいにして生きるようになります。
そんな人間になって欲しいですか?なって欲しくないのであれば不仲な場面は子供には見せないことですね。
それでも喧嘩をしてしまうのであれば仲直りするところまでしっかりと見せることですね。
4.自信をなくすようなことを言う
子供が何かにチャレンジして失敗した時に「やっぱり無理だったでしょ?」(お前には無理だ)なんて冗談でも言ってないですよね?
この言葉で子供は自発性を失います。
全て他人の顔色を見て行動をするようになります。
外的ストレスを抱えやすい大人になってしまいます。
何気ない一言で子供は心に傷を負いそれを大人になっても引きずるのです。
私は小さい頃から父親に何をするにも「無理だ」と言われ続けれきました。
今でも何かにチャレンジする時にこの言葉が脳裏をよぎります。
他の人が簡単にできることも人一倍努力しないと達成できないくらいです。
克服するのに何十年もかかりました。
この様なしなくてもいい苦労を子供に味あわせたくないなら、常に肯定的に子供に接することをオススメします。
5.怒ることと叱ることの違いがわからない親(感情と諭すことの違い)
体だけ大人になり心の成長が止まったまま親になると感情でしか判断ができなくなる人がいます。
それは子供に対しても同じで感情でぶつかっていきます。
そして虐待をした後に言うことは「しつけ」をしたまでと言うでしょう。
今、ニュースで騒がれている虐待をして子供を殺したりひどい怪我をさせる親に共通する部分ではないでしょうか?
最悪の環境という以上に生命に関わる危険な環境といったほうがいいでしょう。
まず怒りは感情であり、叱ることの根本には子供への「愛情」が存在します。
これを履き違えてしまうと子供は消極的になったり嘘や言い訳を平然とつくようになってしまう可能性があります。
いかがでしたでしょうか?
良い環境と悪い環境は紙一重な部分があります。
それほど子供は親であるあなたをみて育ちます。
そして夫婦関係が子供にダイレクトに反映することもご理解ください。
自分の子供の幸せを心から願うのであれば、まずは夫婦の関係を大切にすることをオススメします。