最近、結婚をするカップルが減ってきているのはご存知でしょうか?
ある調査機関の調べによると2006年の婚姻組数が約73万組に対して2024年には約57万組まで減少すると予測されています。
なぜ結婚をする人が減っていくのでしょうか?
一言で言ってしまえば単純に「結婚にメリットがない」からです。
今日は結婚をしないカップルはなぜ増え続けるのか?を記事にまとめていきたいと思います。
1.ギリギリの経済状況で家族を持つことに不安がある
まず第一に大半の結婚適齢期の若者はお金を持っていません。
なぜか?それは稼げないからです。
平成9年度から平成25年度までの20代男性の年収推移はマイナス42万円、女性はマイナス16万円と所得自体が減ってきているのです。
この数字は平均年収であってそれを下回る年収の人もいるのです。
個人的な見解では全体的に年収が減ってきているのではなく低所得者と高所得者の差が開いているのではないかと考えています。
そうなると結婚をすることで経済的な負担が増えてしまい家族を養うことができない人が必然的に未婚でいるしかない状況になるのです。
私の友人も20歳から20年近く同じ会社に勤めているのですが今だに手取りで18万円ももらえていません。
こういう人は限られた人ではないと思います。
特に顕著に経済的な問題が現れるのは地方の若者たちです。
都内に比べ給与が安い上に地方は車社会なので生活する上での必需品にかるコストが高いのです。
そうなると家庭を持っても維持していくことができないのです。
2.女性の社会での活躍の場の拡大
女性が社会で活躍することはとてもいいことです。
個人的には男性よりも女性の方が有能で多くの職種で活躍できるポテンシャルを持っていると思います。
私のいるインターネット業界ではデザインの完成度や仕事に対する丁寧さやきめ細やかさ、対人コミュニケーションのスキルの高さなど、女性はどれを取っても優れていると感じています。
これは他の業界でも同じことがいえるでしょう。
しかし、このような活躍の場が増えることで仕事を楽しみ、自分の能力を発揮できる場があるとすればそれをもっと極めたいと思ったり、自分をもっと高めたいと思うのは当然のことです。
そうすると過去の日本の考え方である「家庭に入る」という選択肢を持つ人は少なくなるのです。
女性が家庭に入らなければいけないという考え方も疑問に感じるところではありますが、男性の考え方とすれば「結婚したら女性は家庭に入る」という価値観でいる人も少なくないのも事実です。
そうなると両者の結婚の考え方に相違が現れ結果的に結婚に対してのメリットを感じなくなり未婚のままでいた方が良いという結論に達する人も出てくるのでしょう。
3.便利になりすぎて一人でも生きていける
一昔前は料理や洗濯などの家事を一人暮らしですることは結構な労力がいりました。
しかし、今は24時間開いているコンビニやコインランドリー、インターネットで日用品や食品が簡単に揃う時代です。
ほとんどの日常生活の問題が簡単に解決できてしまう時代です。
結婚するメリットの一つにパートナーが家事をしてくれるということがありますが、今はなんでも簡単に一人でできてしまうので独身でも困らないのが現実です。
そうなると結婚のメリット自体も無くなってしまうのではないでしょうか。
4.価値観や個性の多様化
最近は生き方の自由度や多様性が広く認知されてきました。
私の友人も一人で世界中をバックパックしたり、ノマド生活で自由気ままに行きたいところに行き働きたいときに働くといった生活をしている人がいます。
彼らは会社員として長年働き、定年退職をして退職金と年金で老後を過ごすことは自分の人生を裕福にしない生き方だと考えています。
そして私の友人のような生き方を始める人が増えてきているのです。
今の社会は終身雇用制度の崩壊や年功序列の考え方に対する変化により人と同じような生き方をすることに疑問を感じる人や自分らしい生き方をする人が増えてきています。
その過程で結婚を必ずしたいという考えを持つこともなくなってきているのです。
自分の生きる人生の過程で結婚が必要であればするし、必要なければしないという自由度があります。
なので今は大人になったら結婚をして家庭を持つという「選択肢は一つ」という考え方が正解ではないので、独身でいることを選ぶ人が増えているのではないでしょうか。
5.結婚=幸せということじゃなくなってきた
これまでのまとめのようになりますが、結婚=幸せというのは正解でもあり不正解でもあります。
夫婦円満でお互いを尊重して子育ても二人でできるのであれば幸せなことかもしれません。
しかし、お金がないことで夫婦の関係性が壊れたり、相手の不倫や浮気による不信感や家庭の崩壊が起きたら不幸以外の何物でもありません。
そう考えると結婚はしなくてもいいかなとも考えてしまいます。
私自身の考え方ではありますが、家庭を持つなら金銭的にも異性関係にも安心して生活ができなければ結婚をしたくないと考えています。
そして何よりも優先すべきことは自分の人生をいかに充実させるかということが最も大切なことだと思っているので必ずしも結婚が必要かというとそうでもありません。
たまに老後のことを考えると独り身でいれば孤独死するかもと一瞬頭をよぎりますが孤独死したくないから結婚をするという気にもなりません。
こんなことを考えるのは私以外にも大勢いると思います。
そうなると結婚しなくてもいいかなって考えてしまいますよね。