私のような凡人が今のままの生き方で果たして将来幸せになれるのだろうか? こんな不安を感じたことはありませんか? 実はこの不安を感じている人はビックリするくらいたくさんいるのです。
将来を約束された仕事や環境を持っている人は一握りで、それ以外の人たちは毎日働いてそのお金で毎月の生活を賄っています。ネットを検索すれば「副業で月収10万円プラス!」や「スマホで楽々副収入」などのセールスコピーをよく見かけますが、実際にそういった副業で副収入を得られる人はごく僅かです。
では私たちのような特に目立った特技やスキルを持っていない凡人が仕事をしていく上でどのような心構えで行動していけばいいのかをご説明します。
1.自分の置かれている状況を客観的に見る方法
40歳で手取り20万円という現実に直面している人、離婚して養育費を払っている人、仕事終わりのパチンコにハマっている人など一人一人が異なった環境で生きています。どんなに悩んで他人に将来の相談をしても解決することはできません。あなた以外の人があなたの人生を変えることはできないからです。「選択」はすべてあなたに権限があるのです。まずは今の自分が置かれている状況を具体的に整理して、一歩離れた目線で見ることです。例えば下記のように箇条書きで現状の環境を書き出します。ここで注意することは「誰かのせいにした環境認識はしないこと」です。自分の環境に第三者が混じってしまうと解決できないことに一生悩まされてしまい無駄な時間を費やしてしまうからです。
・職場での人間関係は良くもなく悪くもない普通
・手取りは20万円
・40歳男性
・未婚(離婚歴あり)子供1人(養育費支払い中)
・彼女なし、出会いなし
・趣味特になし
・休日の過ごし方はパチンコ、昼寝、酒飲み
・実家には定年退職した父と専業主婦の母
・財産や経済的援助はなし
・お金は欲しいがどうやって稼いだらいいのかわからない
・やりたい仕事やキャリアアップなどの転職には「失敗」が怖くて踏み出せない
・今までキャリアといえる実績を積んでこなかった
これらを世間一般の常識と思われる目線で見てみましょう。結論、「転職も怖くてできない。支払うお金が多く将来に貯蓄するお金も貯まらない働き方をしている。ストレスの発散方法が微妙」ということで我ながらこの状況を再認識してみると「生きてる意味があるの?ってくらいのグズっぷり」だと感じました。だって将来に向けての改善の余地ないですよね。このように今の状況を知ることが第一段階です。
2.物事を見る視点をズラす方法
第一段階で終わってしまうと今と何にも変わりません。重要なのはこれからです。ではこの状況でも自分をリスクなしでこれからを変える方法を見つけましょう。まず大切なことは「視点を変える」私の場合、お金を持っていません。支払うお金も多い、今の会社で給料アップは見込めないという現状の他に唯一の救いがあるのです。それは無駄な時間を有り余るくらい持っているのです
。平日は19:00に仕事が終わり、それからは全てが自由時間なのです。そして、特技やスキルがなくてもパソコンで数字と日本語は入力できるということです。このように「無いもの」をみていた視点から「有るもの」に切り替えるのです。
3.集中してやることを見極める方法
できることや有るものを見つけたら次に「何に集中するのか?」を考えます。有り余る時間を使い副収入を得ることやスキルアップをして転職を視野に入れる、本を読み学習して知識を増やすなどやれることはたくさんあります。しかし、今の現状で一番注力をしなければいけないことは「収入を増やす」ことなのです。平凡な人が収入源を増やすことはたやすいことではありません。
なので私は「スキルを身につけてから副業を始める」という選択を選びました。でもこれは大きな間違いだったことに6ヶ月経った後に気付きました。なぜなら「スキルアップのための学習をしても収入は増えない」という事実から目を背けていたからです。結論として「スキルがなくても直接収入が増える行動をする」ことが最も集中すべきことなのです。
4.行動するためにやるべきことを見つける方法
集中すべきことが明確になったら「行動する」ことです。直接収入を増やすために何をすればいいのか?それは「発信」することです。私の場合は「事務の入力作業を受注する」ことに集中して行動をしました。まずは「リスト作成」「外注がもらえるようにするためのメール本文の作成」「メール送信」これらの一連の作業は初めのアクションまで4時間でできました。
もちろんいきなり企業に「事務の外注をください」とメールしても99%以上無視されます。私は5000通くらいのメールを送り続けようやく一社だけ事務代行の仕事を月額8万円で受注しました。ここまでの所要時間は2ヶ月です。でも2ヶ月で月額8万円のパソコン作業の仕事を手に入れられるのであれば行動効果は良いほうではないでしょうか? このように平凡な人の場合難しいロジックやスキルを身につける前にシンプルな行動をした方が結果は早く出るのです。ポイントは難しく考えない、行動すべきことから逃げない、とりあえず行動することです。
5.少しだけ成果が出たときにやること
月額8万円の仕事を手に入れた場合、私のような楽天家の人間はその時点で満足してしまいます。この思考が長く続けば続くほど「外注を失う」可能性が高くなります。なぜなら、まだお金を手にしていないからです。仕事を増やすことに成功したらその報酬に見合った結果を出さなければいけません。なのでここからが本番です。受注した事務作業を正確にこなし、効率よく仕事ができるように改善策を考え、依頼元の会社へ提案するという作業をします。
この段階で初めて「具体的なスキルアップ」を考えられるのです。なのでここがスタートラインということです。正直、この段階まで自分の力だけで行き着くのは大変だと思います。必ずどこかの段階で脇道に逸れて、最後には諦めてしまうという結末がほとんどでしょう。
しかし私がこの段階まで来れたのは一冊の本がきっかけです。それはデール・カーネギー著「人を動かす」という本です。この本には具体的な収入を増やすといった内容は書かれていません。書かれていることは、人はどんな状況になったらどのような思考になり、どのように行動するのか? 主観から客観に意識を変えるヒントが隠されています。私のような平凡で何の取り柄もないヒラのサラリーマンが何かを変えるきっかけになる本です。