まずはじめに言っておかなければいけないことがります。
それは「グロースハッカー」は資格ではありません。
なのでもしあなたが「グロースハッカー」になりたいのであれば自分が名乗ったその瞬間からあなたはグロースハッカーになれます。
しかし、問題は周りの人がそれを認めるか認めないかは別ということです。
もし本気でグロースハッカーになりたいのであればそれ相応の覚悟が必要であることを前もってお伝えします。
グロースハッカーとは
以前に「これから伸びる職業5選」という記事で少し触れましたがグロースハッカーとは商品やサービスを市場に展開する時に従来とは違ったやり方で理論的にそれをgrowth(成長)させる職業です。
やることは「製品開発」「マーケティング」「ブランディング」など全てです。
最近、若いフリーランスの人たちが口々に「私はマーケッターをやっています」と言いますが、それはアクセス解析やその改善策などを理論的に対応する方法を知っているという人なのです。
これはグロースハッカーのやるべき仕事の一部にも繋がっているのです。
もっとわかりやすく言えば「極限までスキルと経験を高めたマーケッター」がグロースハッカーとも言えるのではないでしょうか。
そしてグロースハッカーの特徴の一つに「資金や予算を最小限に抑えたやり方で最大限のパフォーマンスが発揮できるようにビジネスを成長させる」ことができる人でもあります。
お金をかけないで利益を生み出すことができるなんて夢のようなビジネスですよね。
でもそれができるのが優秀なグロースハッカーなのです。
ではそんなグロースハッカーになるためにはどんなスキルが必要なのでしょうか?
1.情報分析力
グロースハッカーの第一前提は数値をもとにトライアンドエラーを繰り返します。
最近流行りの「PDCAサイクル」を最大限高速化します。
なぜなら情報分析をしている時間はその対象になる商品やサーブスの成長は止まったままになるからです。
なので情報の分析能力と改善方法を導き出すためには時間を掛けてはいられないのです。
できるだけ短い時間に情報を的確に捉えてそれを応用するためには情報分析能力はグロースハッカーに必須のスキルの一つなのです。
この解析スキルは手がける仕事によって異なります。
アナリティクスの設定内容やサイトからのコンバージョンの置き方など、これによって覚えなければいけない知識も異なります。
結果的にはこれから目指す方向性に沿った情報解析ができてそのあとにどのように改善すればいいかを判断できるスキルが必要ということです。
2.コミュニケーション能力
グロースハッカーはパソコンとばかり向き合っているわけではありません。
時には出資者や経営者、クライアントとの折衝も必要になります。
それ以外にもチームのメンバーとの円滑な意思疎通ができなければスピードのあるグロースハックは不可能です。
なのでチームのリーダーとなる人には交渉力やコミュニケーション能力が必要になります。
これに関しては向き不向きもありますが最低限の折衝能力は必要となるでしょう。
マネジメント能力と技術的能力の両方があって初めてグロースハッカーとしての能力が発揮できるのです。
3.クリエイター要素
新しいサービスや商品を市場に合わせて開発するには独創性やデザイン性が必要です。
それはユーザーエクスペリエンス、ユーザーインターフェイスなどの操作性やデザインなどの改善に使うスキルです。
またアプリケーション以外にも商品のラベルやLP(ランディングページ)のデザインなどでもスキルは活かせます。
デザインこそ見る人によって受け止め方は異なるのでほど100%一発で正解に当たることはありません。
そのためメンバーにはそれぞれ違ったクリエーター要素が必要です。
ジャンルは違くてもそういった個々の考え方や表現能力はどんな時でも必要です。
そしてその能力を伸ばすために多くのグロースハッカーは色々な国の文化を学んだり、習慣を知ることをします。
わからないことがあれば分かるように調べます。
そしてそれを自分なりにアウトプットしていきます。
その積み重ねでクリエーター要素を作り上げていきます。
決して「才能」や「センス」ではなく、日々の「努力」の積み重ねが最強のグロースハッカーを作ります。
デザイナーや芸術に関する仕事をしている人は他の人から才能やセンスの違いと思われがちですが、実際は他の人と努力の仕方と量が違うだけなのです。
なのである一定の人でしかグロースハッカーになれないと感じている人はその考えが間違っていたということに気づくべきでしょう。
努力の仕方によってはあなた自身がグロースハッカーになれます。
4.エモーションコントロールスキル
エモーションコントロールとは感情をコントロールするスキルです。
これはとても重要で開発する商品のペルソナに合わせた思考を持つ時に必要な能力になります。
また開発段階での意見交換の時も自分が提案したことには根拠や理由があるため他のどの案よりも優れていると思い込みます。
しかし、見る人によっては適切でないと判断されることもあります。
そんな時に「自分は間違ってない」なんてことを言っていれば話は進まなくなってしまいます。
そのためグロースハッカーには物事を客観的に見ることと共感的に捉えられる内面のスキルも必要になります。
これから大きな壁をチームで乗り越えていかなければいけない時に感情をぶつけ合っていては良いものは生まれないですからね。
最後に
グロースハッカーの理想的な役割と人数ですが、私が思うにチーム制で3人がベストだと思っています。
なぜなら、2人だと意見が別れた時に判断ができなくなります。
4人以上だと情報の共有をするのに時間もかかりますし方向性を定めることにも遅延が発生します。
なので少数精鋭の「3人体制」がベストだと考えます。
そして役割分担については例を挙げます。例えばアプリケーションの開発をプロジェクトにするのであれば
2.プログラマー:アプリケーション開発担当
3.グラフィックデザイナー:素材制作、ユーザーエクスペリエンス、ユーザーインターフェイスに特化した役割
この他にも企画・立案や資金調達、など細かいところを除いてはこういった分担が良いと思われます。
この先日本ではAIの市場参入により多くの仕事が奪われていくでしょう。
しかし、グロースハッカーはAIにはできないことを仕事にしています。
そしてこれは今後の日本にとって一番需要の高い職種になっていくものと私は考えます。