多くの男性上司は、自分の下で働く女性社員に気を遣っています。
その悩みとは女性社員の能力の問題ではなく管理の難しさなのです。
今の時代、下手なことをすれば「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」と言われてしまうのでリップサービスも要注意です。
表面上の褒め言葉は下心と勘違いされることもあります。
極端に褒めると、わざとらしいと思われる。
誰かと比較すると、根に持たれる。
一体どうしたら良いのでしょう。
今日はそんな会社内で起きる男性上司がやるべき女性社員への接し方「褒める編」をご紹介します。
目次
1.服装や容姿ではなく、その仕事ぶりを具体的に褒める
今の時代では女性の服装や髪型、容姿を褒めることはセクハラと受け止められることもあります。
そして何より男性社会で働いている女性は、平等な評価が必要です。
「女だから不当に扱われたくない」「女だから気を遣われたくない」
下手な褒め言葉は返ってあなたの立場を悪くすることもあります。
性別を評価の視点から一個人に置き換えて仕事ぶりを具体的に褒めることが重要です。
例えば、取引先へのプレゼンテーション資料や新しい事業企画など、女性視点で作成すると素晴らしいものができることがあります。
細部まで気を配った見易い資料や、男性では気がつかない新たな市場への企画だったりもします。
そんな時は「やっぱり、女性目線だと今までと違った切り口で、いいアイディが出るもんだね」なんて言ったら、その女性社員はやる気を失ってしまうかも知れません。
本当に評価するべきことは「短時間でここまでの企画を寝ることができた発想力や誰が見ても趣旨が伝わる資料を作った構成力」なのです。
女性だからという立ち位置からの評価は極力避けましょう。
また、女性は褒められることに慣れている人もいます。
そして、その褒め言葉が本心なのか?
自分のして欲しかった評価なのかで相手を見抜きます。
安易な褒め言葉は相手を傷つける可能性もありますのでご注意ください。
2.ミスをカバーリングしたら即座に褒める
仕事にはミスがつきものです。
誰でも間違いを犯します。
男性社員がミスをしたら、鬼のごとく指導をする上司も、女性となるとミスの指摘すら気を遣って、上司自らそのミスをカバーする人もいます。
でもそれは間違った気配りなのです。
女性社員がミスをしたら、迷わず指摘してそのあとのリカバーの指示をだしましょう。
このようにリカバーの指示を出した時点でミスの責任の所在を上司である自分に移行して、リカバーが成功したら、女性社員を褒めましょう。
この流れには意味があり、第一段階でミスの責任所在を上司に移行することで万が一リカバーをミスをしても、女性社員に非がないようにします。
そうすることで「ミスは上司の責任、リカバーを成功したら女性社員の功績」という構図を一瞬で作るのです。
そして、こういった配慮に女性社員は気がつきます。
その結果、上司と女性社員との間に適切な信頼関係が出来上がります。
3.本人のいないところで褒める
人の悪口を本人がいないところで話しても結局は間接的に本人に伝わります。
このロジックを逆手に取りましょう。
褒め方がわからない上司は、女性社員がいないところで同僚に向けて本人を褒めてあげましょう。
人のいいところなんてそうそう広がらないことも想定できますので、1回や2回ではなく習慣的に褒めましょう。
注意点は抽象的な褒め言葉や、異性としてみた褒め方をしては誤解を招きます。
なので、
などと言いましょう。
具体的な事例をもとに褒めないと、上司さんはあの女性社員を狙っているのではないか?
と社内ゴシップのネタにされてしまいますので気をつけましょう。
4.誰かがいるところで褒める
女性社員を褒めるタイミングが来たら必ず、周りに誰かがいるところで褒めましょう。
ちょっとした褒め言葉に最大限の付加価値をつけられます。
なぜなら、女性は「承認欲求が男性よりも強い」と言われており、認めてもらうことでより一層、仕事に向き合うことがあるからです。
表彰台とまでは言いませんが、他の女性社員に妬まれない程度に褒めてあげましょう。
叱責をして仕事に取り組ませるよりも、相手の承認欲求を満たすような職場関係を作ると、あなた自身にも良い意味で結果が返ってきます。
5.まずは褒める
女性社員は難しいと頭を悩ませる上司は、「兎に角褒めること」です。
注意点は、女性社員全員を満遍なく褒めることです。
容姿や年齢で使い分けてはいけません。
褒め続けることによって上司であるあなたが「褒め方」を習得していきます。
難しいことが苦手な人は、まずは褒めることで女性社員に慣れる習慣をつけましょう。
注意事項:褒めるためには、その流れを作ること
女性社員を褒めるためにはその要素が必要です。
そのためには普段から仕事の振り分けやタイミングに気を配りましょう。
ポイントは適切な難易度でチャレンジしていると感じられる仕事を割り振る。
そして、途中で手や口を出さないことです。
一連の流れとしては女性社員を「信頼」して「チャンス」を与えて「褒める」そして「より良い方法をトレーニング」することです。
これを習慣にすることであなたは部下をキチンと管理できる上司になり、女性社員は自ら仕事の楽しさを見つけられるようになります。
ポジティブな職場環境を作りたいのであればこういった一連の流れを身につけることです。