一人一台スマートフォンを持つ時代になり新たな問題が生じています。
それは個人が簡単に「メディア」になれること。
そしてインターネットの知識や危険性を理解しないまま、安易な考えで半永久的に残る情報をインターネット上にアップしまうことで「デジタルタトゥー」という刻印を残してしまうことです。
あなたがもしこの「デジタルタトゥー」を避けたいのであれば今日の記事はそのきっかけになると思います。
1.デジタルタトゥーとは
まず、デジタルタトゥーとは悪い意味でインターネット上に自分の黒歴史が残ることを言います。
そしてこのデジタルタトゥーは半永久的に全世界の人が閲覧できる状態で残るのです。
例えば、Twitterにアルバイト先で提供用の食材を床に落としてそれを調理しようとしたり、煽り運転をドライブレコーダーに撮られてネット上にアップされたり、セクハラ・パワハラの現場を撮影され配信されたりとたくさんのパターンがあります。
これらは自身でネットにアップする人と撮影者に公開される方法など多岐に渡ります。
最近ではいじめ動画がネット上で拡散されて、それを元に個人でメディアを持つ人たちがその学生のいる住まいや学校に訪れ、氏名や住所などを公開している人もいます。
彼らの行動が良いのか悪いのかは別として、デジタルタトゥーによる現実世界での影響は計り知れないものとなります。
2.デジタルタトゥーが消えない理由
デジタルタトゥーが消えない理由は2つあると考えます。
まず1つ目は「データ」であることから簡単に複製ができマス。
SNSでのシェアがすぐにできることで短時間に多くの人へ知らせることができます。
そのため世界中に繋がっているインターネット世界では一瞬で拡散されます。
そのため何万人という人が持つそのデータを一つ一つ消していくことは不可能ということになります。
もう一つは次々にデジタルタトゥーが生まれることです。
ほとんどの場合撮影者やアップする人たちにデジタルタトゥーの怖さやリスクの理解度が低いことです。
また、この他にも人の不正を暴いたりする「正義感」からくる行動もあります。
これらは最終的には「インターネット上にアップして拡散させることが目的」の場合が多いため「デジタルタトゥーの元となる情報=デジタルタトゥー」がなくなることがないのです。
3.デジタルタトゥーが及ぼす影響
デジタルタトゥーが及ぼす影響とは該当の個人や団体が今までとおりの生活や活動ができないくらいまで追い込まれます。
そして、個人であればその人の家族や親しい人たちの生活にも影響を及ぼします。
たとえば、いじめ動画を拡散された場合、いじめた本人はきっと今の住まいでは生活ができなくなります。
なぜなら、氏名、住所、学校、勤務先、家族や本人の画像などが一気にネット上で拡散されることで非難の的になります。
そんなことが現実に起こったらと想像してみてください。
また、いじめられた側も同じです。
非難の的にはなりませんが、拡散する人によっては被害者である人の情報までも公開してしまう人がいるからです。
そして、これらの拡散された情報はその人たちが大人になっても残り続けます。
就職の時にも結婚の時にもこのデジタルタトゥーはその人たちにつきまとうのです。
そして、「一生消えない刺青(デジタルタトゥー)」となってあなたの子供や孫が観ることすら有り得るのです。
4.デジタルタトゥーを消す方法
ハッキリ言って完全に消す方法は「ありません」一生残るでしょう。
なぜなら、拡散された情報はコピーされたもので物理的に一つずつ消去していかなければならないので拡散の規模が大きければ大きいほど不可能な領域になっていきます。
中にはリベンジポルノなどが拡散された場合、裁判所経由で削除請求を出してサーバーやISPに削除させる方法がありますが、これは日本国内での話です。
もしも海外のサーバーにまで行ってしまえばそのサーバーのある国の法律に基づいて削除請求をしなければいけません。
現実的に考えて可能だと思いますか?
よっぽどのことがない限りそこに行き着くことはできないでしょう。
5.デジタルタトゥーを回避する方法
完全に消すことができないデジタルタトゥーに対してできることは「回避」することでしょう。
元を正せば「正しい生き方をする」なのですが、誰しも過ちを犯しながらいきているので生き方自体には言及しません。
個人的な回避策としては周囲にふざけた動画を撮影する癖のある人やいじめや不適切な行為を楽しむような思考のある人には近づかないこと、インターネットに対してのモラルがなさそうな人とは関わらないことにしています。
今はTikTokやTwitter、FacebookなどのSNS全盛期であることから簡単に動画や写真がネット上にアップできる環境です。
それらを理解した上で、付き合うべき人とそうでない人の選別をすること、それが恋人であってもです。
今は良くても関係が悪化した場合、あなたに牙を剥く可能性があるからです。
一度の過ちが一生を棒に振ることになることをお忘れなく。