誰もが望む経済的自由を手に入れるためにはもっていなければならないスキルがあります。それはお金を稼ぐ仕組みを作るスキル以前のもので、これらがなければ一度築いた財産も維持できないでしょう。しかし、多くの人は普段よりも多くのお金を持つことで感情に支配され折角のお金を散財してしまいます。
よく「宝くじに当選した人は人生が狂う」と言われますが、このスキルを持たない人のまさに典型といえるでしょう。あなたがもし今後、たくさんのお金を持つことになった時に役立つ経済的に自由になるためのスキルをご紹介します。
1.収入と支出のバランス感覚
ほとんとの人は収入が上がることで使うお金の額も上昇します。しかし、冷静に考えてみると今まで通りの生活水準で生きることで余分に入ってきたお金は貯まる構造です。これは今までよりも多くのお金が入ってきたことで我慢していた物欲が一気に爆発してしまい、結果として計画性のないお金の使い方をしてしまうのです。
さらに悪いことに一度上げた生活水準を下げるためには、一度味わってしまった「思い通りにお金を使える」という生活サイクルを自制して、また元の生活水準に戻す必要があります。これは意外と大変でこれができないことでまた元の状態に戻ってしまいます。
こういった事態に陥らないためには「あるルールが必要」です。それは「使うお金は、余剰金の20%まで」という20%ルールの設定です。このルールがある限り収入と支出のバランスを崩すことなく維持することができます。
例えば臨時収入として100万円を手に入れた場合、使えるお金は20万円までと決まります。それ以降はさらにお金が入ってくるまで定期預金などのすぐに使えない状態にするのです。これを繰り返していくことで安定したお金の使い方と貯蓄が可能になります。
2.感情のコントロール
人が散財する時の、問題は「お金に心を支配される」ことです。ちょっとした瞬間にAmazonアプリで普段よりも高額な商品をクリックしたり、知識のないままFXや先物取引を始めたりします。そして、強運でない限り所持金をゼロまたはマイナスにしてしまうのです。これらは物欲や欲求に対して感情のコントロールができないことに加え「お金の教養」が不足していることが原因です。
ではどうしたらいいでしょう? 答えは「お金についての知識を蓄え実践すること」なのです。これをせずにお金を使わないように自分を自制していてはいつか感情は爆発してしまいます。そうならないために「お金について学ぶ」ことをしましょう。
個人的にオススメしているのは現在、東京・大阪・ニューヨークで開校している「ファイナンシャルアカデミー」の代表 泉正人さんの著書「お金の教養―お金が増える7つの法則と仕組み」を手に取ることから始めましょう。私はこの本をきっかけにお金について学ぶことを始めました。その結果「感情による散財の愚かさ」に気がつきました。
3.課題発見と成長スキル
経済的自由を手に入れるために必要なことは「まず、お金を稼ぐ」ということなのは当たり前のことです。しかし、チャレンジしても思うようにお金が稼げないという結果を迎えた人もたくさんいるはずです。これらには単純な問題から目を背けていることが原因です。それは「なぜ?」の追求をしないことです。
なぜ失敗したのか?なぜ物が売れないのか?なぜ投資が失敗したのか?ということです。でも、客観的にみるとすぐにわかることでも自分のこととなるとなかなか気がつきません。考え方の仕組みとしては「なぜ?=課題を見つける」「どうしたら?=成長スキルを上げる」という意味なのです。物事を覚えたり、できなかったことをできるようになるためにはどんなことでも問題を見つけて修正することの反復が必要です。
それはお金に対しても同じことです。ただ違うのはお金は無限ではないということです。なので慎重に行動する必要があります。他人からきた儲け話やマグレで当たったセドリの利益では種銭はできるかもしれませんが維持していくことは不可能です。すべて「お金の入ってくる仕組みを作る」必要があるのです。そのために課題発見と成長スキルの両方の会得が必要です。
4.自己分析スキル
前項で課題発見と成長スキルを会得する必要があるとご紹介しましたがもう一つ大切なことがあります。それは「自分を客観視して自己分析ができる」という段階に至ることです。お金を持ち経済的な自由を手に入れた人は共通して自己分析の能力が高いのです。それは人は感情で動き感情で破滅することを知っていると同時にそういった人が多い世の中で自己分析できる人に優位性があるということも知っているからです。
これらは現在お金をもったいない人にも当てはまることです。自己分析のスキルを上げるためにはお金はかかりません。日常の自分の行動を見直すことで習慣化できます。この段階まで自分を押し上げるために必要なものは「紙とペン」があれば十分です。そして目の前の紙で行うことは「マインドマップ」と「ブレインダンプ」の2つです。この2つに関しては別記事「思考整理で無駄な行動がなくなる!8分間でできる4つの脳内整理」で概要をご紹介しています。
またこういったジャンルでオススメの書籍は神田昌典さんが翻訳した「ザ・マインドマップ」と谷澤潤さんの著書「ブレインダンプ―必ず成果が出る驚異の思考法」がオススメです。
5.視野を広げるスキル
お金を稼ぐことをきっかけに経済的自由への道が始まります。しかし、多くの人は会社に勤め給料をもらい、節約して残ったお金を貯蓄するというルーティンを繰り返します。しかし、最近では副業の推進やネットでのサイドビジネスが注目され始め少しずつその業界に参入し始める個人が増えてきています。今までの経緯からすると始めるのが早い人ほど成功する確率は高いという感想がありますが、その前に習慣化しなければいけないスキルがあります。
それは「視野を広げる」ということです。最近は特に経済の動きが早く、ヒット商品や新しいビジネスモデルが灯台し始めています。これらの多くは多少後発でもやり方次第では追いつくことができます。しかしその足枷になっているのは「視野を広げられない」という一種の感情なのです。今の時代に重要なことは新しいことに目を向け許容してから行動することなのです。この流れに乗るために視野を広げるスキルが必要なのです。