未来の経営者へいつかは起業したいと思っている人へのアドバイス
「いつかは」この言葉は自分の行動を遅らせます。望んでいることや欲していること、それを手に入れるためには「いつかは」不要です。私が起業を考えた時、周囲にはそんな人たちがたくさんいました。
そしてその人たちは今でも「いつかは自分で会社を始める」と言っています。果たしてそれは「いつ」なのでしょうか? 今日はいつかは起業したいと思っている人たちへ私の経験からいくつかのアドバイスをまとめてみようと思います。
2.始めの目標は種銭づくり
3.方向修正は的確に
4.多くのことに手をつけない
5.まずは行動すること
1.小さく始めて継続させる
まず、始めてもいないのに儲かるビジネスや、リスクのない取引などを探しているのであれば、それは「絵に描いた餅」です。頭の中でビジネスモデルを考えているだけでは何も始まりません。
Amazon共同創設者ジェフリー・プレストン・ベゾス氏は自宅のガレージからビジネスを始めました。「小さなビジネス」から始めたのです。今では世界有数の企業でありますが始めはとても小さな会社だったのです。
ビジネスは始めてからでないと見えてこない問題点や改善点があります。それを始める前から問題点を「リストアップ」したり「事業計画書」を作ったりしていては意味がありません。もちろん「リスクヘッジ」や「計画書」などは大切なのですが、もっと大切なことは「始める」ことと「継続」させることなのです。
思いつきでもいいです!長年思い描いていたビジネスでもいいです。もしそれが多額の資本が必要であれば規模を縮小したりして自分のできる範囲から始めてみましょう。どんなビジネスが急成長するのかは誰もわかりません。どんなに良いロジックを考えついてもヒットするとは限りません。
でも、始めないことには何も進みません。起業したいと思っているのであれば思いつきでもいいと私は思っています。例えば田舎に住んでいれば休みの日に畑を耕し区画を分けてWebカメラを畑に設置して、野菜の成長過程をスマホから見れるようにした畑をレンタルしたり、コーヒー豆を焙煎してもらいオリジナルの比率でブレンドしたものをネットで販売したり、HTMLやCSSの知識を要しないプラットフォームでホームページを作成して販売したりなどアイディアはいくらでも浮かんでくると思います。
思いついたら行動してそれを続けてください。続けることで問題点や改善点は必ず見えてきます。
2.始めの目標は種銭づくり
小さくビジネスを始めたらまずは「種銭」を作りましょう。最初から大きく儲けようとすると無計画な借入や雇用をしてしまい、ほとんど失敗に終わります。大きく儲けるためにはそれに見合ったリスクが存在するのでいきなり多額の投資をすることはオススメしません。
始めはビジネスを拡大するための「種銭」を集めましょう。私はこのことに気がついたのは1回目の起業を失敗した時です。若いと勢いで始めはなんとかなるのですが、すぐにキャパオーバーを起こしてしまいます。
ワンマンでビジネスをすると調子のいい時は何もないのですが、一度スランプに落ちいてしまうと這い上がることができないのです。そしてそのまま倒産するといった流れです。でももし前もってある程度の資金を自分のビジネスから捻出できる仕組みを持っていれば、経営が立ち行かなくなったとしても一時的に規模を縮小して継続させることはできるのです。
なので自分のビジネスで「種銭」を作るということは同時にビジネスの基礎を作るということにもつながるのです。
3.方向修正は的確に
ビジネスに先が見えないと判断した場合は方向修正をしましょう。しかし、180°方向転換して今までと全然違うことをすることはオススメしません。今までの経験が無駄になってしまうからです。方向転換するなら何かしらの関連性のあることに方向転換することをオススメします。
例えばコーヒーやお茶が好きでカフェをオープンしたとします。でも思うようにお客さんが入らずこのままでは閉店することになってしまうとしたら方向転換しますよね。その時ラーメン屋を始めますか? ケーキ屋さんになりますか? 違います!ターゲットを変えるのです。
今まで個人ターゲットだったのをオフィスや商店をターゲットにしたり、焙煎ができるのであればOEM元になり卸を始めたりというように今のビジネスに関連のある方向修正をしましょう。
そうでないとせっかく会得してきたスキルや知識が無駄になってしまうのです。業態を変えるのは今のビジネスが成功した次のステップだと私は思います。
4.多くのことに手をつけない
ビジネスを始めると多くの儲け話のお誘いがあります。今の基盤が整っていないのであれば手を広げるべきではありません。なぜなら、そういった話のほとんどがお金のない人や思いつきビジネスのお誘いの場合があるからです。
私にきた実際のお誘いはFX・仮想通貨投資、アメリカで流行っているブランドのライセンスビジネス、日本製の紙オムツのヨーロッパへの転売、宗教法人の法人格の転売など様々きました。結果全て断りました。
理由は立ち上げたばかりのビジネスはどこで躓くのかわからないためそれ以外のことに意識を集中させてしまうととても危険だからです。FXをするにしても常にチャートに貼りついたり、転売をするにしても転売ルートが法的にNGではないか確認したり、海外ライセンスであれば英語の契約書の中身を理解する語学力が必要です。
かなりの時間をそこに奪われるのが目に見えます。誘う人は「簡単に稼げる」と言いますが、人任せなビジネスほど後始末が悪いのです。そして私は人よりも考察能力やキャパが狭いので手は出さなかったです。後に聞いた話ですがそのビジネス全てが途中で頓挫したようです。まずは自分の基礎作りを万全にすることが大切です。
5.まずは行動すること
前段にいろいろなことを書きましたが最後はこれです。「行動すること」これ以外は何もありません。頭で思い描いたらそれが形になるのかやってみましょう。始めることで問題にぶち当たりその壁を乗り越える。この繰り返しです。
今、私はWebとデザインと農業でビジネスをしていますがこの3つは全て関連付けてあります。私の場合、金銭的な部分やスキル的な問題は山積みで、ある意味「マイナススタート」でしたが思いついたことを小さく始めて継続することで自分に必要なスキルが何かに気付き身につけることで今も会社を続けることができています。
まだまだ理想のビジネスモデルには程遠いですが、2回会社を潰したことから学んだことを今回は記事にしてみました。「失敗から学ぶ」、「行動が全て」が自分のビジネスを成長させるコツだと私は思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。